注文住宅の家づくりブログ

日々、注文住宅の家を建てている屋大工です。家づくりのポイントや業界情報、ぶっちゃけ話などを更新していきます。

大工の腕を確認するには

最近の戸建て住宅は、完成度が大工の腕に左右されないよう規格化され、特にハウスメーカー系の注文住宅は、誰が建てても同じ家になるように工夫が施されています。

 

しかし、そんな現代の家づくりにおいても、欠陥住宅の事例が後を絶たないこともまた事実。どんなに高性能な家であっても、最終的には人の手でつくられている以上、作り手の腕に左右されているのです。

 

つまり、注文住宅で失敗をしない為に、家を建てる大工の腕は最低限確認しておく必要があります。

 

そうは言っても、「大工の腕の良し悪しなんてわからない」という方も多いはず。今回は、誰でもかんたんに大工の腕を確かめるコツについてお話したいと思います。

 

大工さんの腕を確認する為に絶対に見るべきは、収納やトイレ、二階の子供部屋などです。

 

なぜかというと、全ての職人が必ず手を抜く場所だからです。家を建てる仕事の中にも優先順位があり、全ての仕事を同じクオリティで仕上げることはまずありません。

 

昔から腕の良い職人は「重要な仕事は丁寧に時間をかけ、手を抜くべきところは抜く」ことができる人だと言われ、その「手を抜くべきところ」に該当するのが収納やトイレ、二階の部屋なのです。

 

つまり、その家を建てた大工さんの仕事の中で、一番あらっぽいのがこの3箇所。ここを確認すると、「この家を建てた大工の最低ライン」を確認することができます。

 

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この3箇所を素人目で確認し、「問題ない」のであれば、ある程度の腕をもった大工さんが建てた家だと判断できます。

 

逆に、素人目でも荒っぽい印象を受けたならば、その家は難アリな可能性が高いです。

 

完成途中の現場を確認する際に、ぜひ注目してみてくださいね。