注文住宅の家づくりブログ

日々、注文住宅の家を建てている屋大工です。家づくりのポイントや業界情報、ぶっちゃけ話などを更新していきます。

注文住宅 間取り

注文住宅の間取り決めは自由度の高い反面、「考えることが多すぎて何からやったらいいの!?」と困ってしまいますよね。

 

設計担当者(プロ)に意見を聞くのもひとつの手段ではありますが、それだと個性が出ないし、お金がかかる場合もあります。

 

そこで、住宅の間取りを考える上で絶対に欠かせない、優先度の高い5つのポイントをご紹介いたします。

注文住宅の間取りを考える5つのポイント

 

1.採光

自然な採光なくして、良い家づくりはありえません。なぜなら採光は、単純に室内が明るくなるというだけでないからです。

 

自然な太陽の光を取り入れることにより、家中のカビや湿気を抑制できたり、太陽の光を浴びることで、体内時計の調整、うつ病の抑止、セロトニンの分泌など、大切な健康維持につながるメリットがたくさんあるのです。

 

ひと昔前に、「シックハウス」という言葉が流行りましたが、「いるだけで気持ちが沈む」「住んでいるだけで病気になる家」も実際に社会問題としてありました。

 

採光を単なる間取りデザインとして捉えるのではなく、「住んでいるだけで健康になる家」を創る、欠かせないポイントと覚えておいてくださいね。

 

2.家中、自然な風通り

風通しも、健康的な家づくりには欠かせません経験のある人ならわかると思うのですが、「自然な風が通る家」って驚くほど気持ちが良いのですよ^^

 

風通しの悪い家は湿気やニオイ、そして悪い気がこもりやすく、なんだか息苦しい家になってしまいます。特に湿気の溜まりやすい梅雨時期や結露が出る冬なんかは、家中カビだらけ!なんてことにも。

 

風通しを良くする間取りを考えるには、まず家を建てる予定の土地に脚を運び、どちらの方向から風がくるのか?をじっくり観察する必要があります。※実践される方は少ないですが、重要ですよ!

 

また、窓の高さを調整するのも、風通しに一役買ってくれます。高い位置と低い位置に窓を設置すると、温度差によって“風が吹かなくても”空気が循環してくれるのでおすすめです。

 

3.動線を考える

「採光」と「風通し」によって、健康的な間取りを考えることができたら、次は動線を考えていきましょう。

 

動線と聞くと、専門的で難しく感じてしまうかもしれませんが、今住んでいるお家の不満やもっとこうなったらいいのに!というところから考えていくと良いでしょう。

 

動線のクセは人によって結構違うもの。間取りの見本書を買って来て、平面図を見ながら「この家なら私はどう動くんだろう」と思考の練習をしておくと、打ち合わせがスムーズです^^

 

4.家具家電は早めに考える

間取りを考えるのと同時並行で、家具家電の配置を決めていきましょう。

 

なぜ重要かと言うと、間取りの失敗で最も多いものに「コンセントとスイッチの位置」があるからです。具体的な製品がわからなくても、家具家電の配置と大きさは最低限決めておきましょう。

 

ちなみにですが、コンセントやスイッチは、“工事中であっても簡単に移動&増設可能”です。ただし、石膏ボードを貼る前までに、申し出るようにしましょうね。

 

5.5年後、10年後を考える

間取りを考える時は、子供の成長や定年後、老後の変化など、数年先のライフスタイルの変化を考慮しながらアイデアを練っていきましょう。

 

リフォーム事例の大半は、「ライフスタイルに変化があったから」という理由です。もちろん、お金に余裕があればそんなことも可能ですが、せっかく間取りが自由な注文住宅なのに、それではもったいありません。

 

今と数年先とのバランスを考えながら、じっくり考えてみてくださいね。