注文住宅の家づくりブログ

日々、注文住宅の家を建てている屋大工です。家づくりのポイントや業界情報、ぶっちゃけ話などを更新していきます。

注文住宅 値引き

注文住宅は値引きできる?値引きできない?

 

家は数千万円もする買い物ですから、値引きが気になる方は多いと思います。

 

ネット上には、「これだけ値引きできました!」

 

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という情報も出回っていますが、果たして本当でしょうか?

 

住宅関係者としてこの疑問にお答えすると「注文住宅は値引きできません」

 

建売住宅のようにすでに建物が完成している住居であれば、販売価格に対しての値引きはありえます。

 

しかし、まだカタチもできていない、明確な価格も決まっていない注文住宅には、そもそも値引きという概念が当てはまらないのです。

 

値引きとは、企業側の取り分(利益)を減らすことです。

「値引きをしてください」→「はい、真っ先に我が社の利益を減らします」

にはならないのです。

 

つまり注文住宅で値引きをしてしまうと、安くて質の悪い材料が使われたり、型落ちの設備、無理やりな工期短縮で対応される危険が増え、結果的に欠陥住宅に陥る可能性が高いのです。

 

建築技術がこれだけ発展している日本において、欠陥住宅の事例が後を絶たない現状は無視できません。

 

では値引きの代わりに何をすればよいのでしょうか?

それは、「グレードの調整による適切なコストカットです。」

 

例えばですが、

・収納の間取りを、板張り仕上げからボード仕上げにグレードを下げる。

・二階のフローリングのランクを、特級からB級に落とす。

 

このようにな間取りの調整であれば、安くなった理由が明確なので、現場に無理がかからず安心です。

 

ハイリスクな値引きに走るのではなく、適切なコストカットで賢く家を建ててくださいね。